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名古屋 甲状腺 専門医のブログ バセドウ病と橋本病
バセドウ病と橋本病
代表的な甲状腺の病気にバセドウ病と橋本病(=慢性甲状腺炎)があります。
これらは、甲状腺に対する免疫の異常で起こってきます。
免疫とは体外のばい菌や異物が体に進入して暴れないように退治する作用がありますが、自分の甲状腺に対して自分で免疫(自己免疫といいます)をつくってしまうことがあります。
バセドウ病は、この免疫物質が刺激になって勝手に甲状腺ホルモンをたくさんつくってしまう病気です。
対して、橋本病は免疫によって甲状腺が破壊される病気です。甲状腺ホルモンが下がってしまうことがあります。
自分の免疫異常でおこることから、これらの2つの病気は自己免疫性甲状腺疾患といいます。
自己免疫の病気はもともと女性に多いことから、甲状腺の病気は男性より数倍、女性に多いです