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名古屋 甲状腺 専門医のブログ 親子のバセドウ病
親子のバセドウ病
本日、親子でバセドウ病であるという患者さんが定期検査に見えました。
2人とも数年前にバセドウ病と診断されて、改善したため、数年前からバセドウ病治療薬(メルカゾール)を中止され、現在は甲状腺ホルモンは正常でした。
治療しなくても甲状腺ホルモンが落ち着いている状態をバセドウ病の寛解状態といいます。
バセドウ病患者さんで、治療薬を止め手もいい条件として①薬がかなり少量(メルカゾール2日で1錠ぐらい)いい状態、②甲状腺が大きくない、(③TSHレセプター抗体(原因となる免疫物質)が陰性)であることです。ただし、③は満たさなくても結構、薬を中止できるようで、条件に挙げないことも多いです。
①②の条件を満たしていて、バセドウ病が再発しない可能性は70-80%ぐらいで、満たさないと20-30%に落ちます。2人とも①②の条件は満たしておられて、親子してバセドウ病の状態が似ておられました。
血は争えないものと改めて認識した次第です。