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名古屋 甲状腺 専門医のブログ バセドウ病と間違われやすい病気

バセドウ病と間違われやすい病気 ②更年期障害

「動悸がして、汗が多い」という患者さまの中に更年期障害の方も結構見えます。一見するとバセドウ病と間違われやすい症状です。
更年期障害とは主に女性に多く、女性ホルモンが低下してきて起こる症状のことをいいます。
女性ホルモンの中でエストロジェンが少なくなって、のぼせ、ほてり、冷え症、発汗異常、動悸、めまい、うつ状態、イライラ感など症状が出ます。
発汗異常といっても、全身ではなく、上半身だけとか、顔面だけとか訴えられることが多く、しかし、下半身は冷え性で困るなどともいわれます。下記の表を参考にして下さい

症 状
点数
01
顔がほてる
10
 
02
汗をかきやすい
10
 
03
腰や手足が冷えやすい
14
 
04
息切れ、動悸がする
12
 
05
寝つきが悪い、または眠りが浅い
14
 
06
怒りやすく、すぐイライラする
12
 
07
くよくよしたり、憂うつになることがある
 
08
頭痛、めまい、吐き気がよくある
 
09
疲れやすい
 
10
肩こり、腰痛、手足の痛みがある

 
 
合計点
 
25点
・・・
上手に更年期を過ごしています。これまでの生活態度を続けていいでしょう。
26
50点
・・・
食事、運動などに注意をはらい、生活様式などにも無理をしないようにしましょう。
51
65点
・・・
医師の診察を受け、生活指導、カウンセリング、薬物療法を受けたほうがいいでしょう。
66
80点
・・・
長期間(半年以上)の計画的な治療が必要でしょう。
81
100点
・・・
各科の精密検査を受け、更年期障害のみである場合は、専門医での長期の計画的な対応が必要でしょう。