甲状腺ホルモンがたくさんつくられる病気(甲状腺機能亢進症)と、別の原因で甲状腺ホルモンが多くなる病気(甲状腺中毒症)があります。 前者にはバセドウ病が代表的です。後者には亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎などの病気があり、炎症によって甲状腺が破壊され、貯蔵されていた甲状腺ホルモンが一時的に血液にもれ出てくる状態です。甲状腺でつくられた甲状腺ホルモンは、血液の中に入り、体のいたるところに運ばれます。
甲状腺ホルモンがつくられなくなって、甲状腺ホルモンが少なくなった状態で、甲状腺機能低下症と呼ばれます。橋本病(慢性甲状腺炎)が代表的で、先天性に甲状腺ホルモンが少ない病気や甲状腺手術後、甲状腺放射線治療後も原因となります。
4つ以上当てはまったら血液検査しましょう。甲状腺のホルモンが多いときと反対の症状が出やすいです。
甲状腺が全体的にそのまま大きくなる病気です。なかには単純性甲状腺腫といって、ただ甲状腺が大きいだけで、それ以外、甲状腺ホルモンなどに問題がない病気があります。 甲状腺ホルモンに異常が出やすい、バセドウ病や橋本病でもびまん性甲状腺腫が起こります。
甲状腺超音波検査で甲状腺の中がどのようになっているかを見ます。甲状腺ホルモンに異常がないかの検査も必要です。橋本病やバセドウ病の原因物質の検査も行うことがあります。
甲状腺内に腫瘍ができる病気です。良性と悪性があります。健康な人でも詳しく調べれば、10人中約2-3人の割合で甲状腺内の「しこり」が見つかります。そのほとんどは良性で、大部分の方は心配ありませんが、なかには悪性の甲状腺癌がありますので検査が必要です。
超音波検査が必要です。多くは超音波検査である程度、良性か悪性かが判断できます。悪性の甲状腺癌を疑われた場合には、細い針を刺して細胞検査(吸引細胞診)を行います。
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