甲状腺癌のなかで最も多く、80%以上を占めます。
20・30歳代の方でも発見されることありますので、若いから大丈夫とは限りません。
「しこり」があるだけで他に症状はほとんどの場合ありません。よほど大きくなると気管を圧迫して息苦しくなる、神経を侵して声がかすれる、ものが飲み込みにくい、といった症状が現れることがあります。
進行は非常に遅くおとなしい癌です。中には数年前から「しこり」に気づいていたが放置していた患者様が、手術して完全に治ってしまうことも珍しくありません。
遠くの肺や骨に転移するより、甲状腺の周りのリンパ節に転移することが多いです。甲状腺の「しこり」より頚のリンパ節の腫れで気づく人もいます。
しかしリンパ節に転移しても、きっちり手術してしまえば90%近い患者様が治ってしまいます。極めてよく治る癌です。
運悪く手術後再発してもいろんな治療法があります。癌を治しきれなくても何十年も元気で暮らしている方もいらっしゃいます。