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甲状線ホルモンについて

甲状腺ホルモンとは?
甲状腺とは?
甲状腺とは?

甲状腺は首の前部、のどぼとけの下にある小さな臓器です。蝶々のような形をしています。ここで体に必要な甲状腺ホルモンをつくっています。

甲状腺の働き

甲状腺でつくられた甲状腺ホルモンは、血液の中に入り、体のいたるところに運ばれます。甲状腺ホルモンにはT3とT4の2種類があります。 T3とT4とも甲状腺でつくられますが、血液中ではT4の方が多く、甲状腺の外のところでT4からT3につくり替えられます。

T3とT4の違いは以下のようになります。

甲状腺ホルモン T3 T4
含まれるヨードの数 3つ 4つ
甲状腺での作られる量 少ない 多い
血液中の濃度 少ない 多い
持続時間 短い 長い
効果 強い 弱い

T3はT4の4倍の働きがあります。
T3とT4がうまくバランスをとって甲状腺ホルモンの働きを調整しています。

甲状腺ホルモンの働き

甲状腺ホルモンには下記の作用があり、生きていくためには欠かすことができないホルモンです。多すぎても少なすぎても体調が悪くなってしまいます。

  1. 新陳代謝を促進します。
  2. 体や脳の発育・発達を促します。
  3. 内臓の働きを調整します。
甲状腺ホルモンの調節

甲状腺ホルモンは脳の下垂体から出る甲状腺刺激ホルモン(TSH)により調節されます。甲状腺刺激ホルモンは脳の視床下部から出る甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)により調節されます。脳の下垂体と視床下部には甲状腺ホルモン(T3、T4)の血液濃度を感知するセンサーがあり、甲状腺ホルモンはTSHとTRHを下げる働きがあります。このようにして甲状腺ホルモンが多くなりすぎ、少なくなりすぎないように上手く調節されています。

普通、甲状腺ホルモンが多すぎるとTSHが下がり、甲状腺ホルモンが少なすぎるとTSHが増加します。

甲状腺ホルモンの調節