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名古屋 甲状腺 専門医のブログ バセドウ病と間違えやすい病気
破壊性甲状腺
バセドウ病は甲状腺ホルモンが勝手にたくさんつられて、甲状腺ホルモンが多くなる病気です。
甲状腺ホルモンが多くなる病気に破壊性甲状腺炎というのがあります。
橋本病(慢性甲状腺炎)といって、通常は甲状腺にゆっくりとした炎症がある病気ですが、
ある時、炎症がつよくなって、甲状腺の中に貯めてあった甲状腺ホルモンが、
一気に血液にもれてきて甲状腺ホルモンは多くなることがあります。
甲状腺に痛みがないということで無痛性甲状腺といわれます。
また、ウイルス感染いわれていますが、甲状腺に週数間炎症を起こして、
同様に血液中のホルモンが多くなる亜急性甲状腺炎という病気があります。
この2つは甲状腺が破壊されてホルモンが高くなるので破壊性甲状腺と呼ばれます。
バセドウ病と違って、亜急性甲状腺炎で数週間、無痛性甲状腺炎で1-3ヶ月で、
ほとんどは甲状腺ホルモンは自然と正常に戻ります。
すなはちバセドウ病と同じ治療はしないということです。
しかし、間違われて治療されている患者様も少なからずみえるのも事実です。
ご心配な方は専門医にご相談ください。