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名古屋 甲状腺 専門医のブログ 特殊な甲状腺機能亢進症

特殊な甲状腺機能亢進症 中毒性多結節性甲状腺腫

甲状腺の中に結節(しこり)がたくさんできて、そこで甲状腺ホルモンをたくさんつくるために、甲状腺機能亢進症となる病気です。
中毒性=甲状腺ホルモンが多い、多結節性=しこりが多数ある、甲状腺腫=甲状腺が大きい ということをいっています。
バセドウ病は別名、びまん性中毒性甲状腺腫と呼ばれます。
バセドウ病と違うところは、バセドウ病の原因物質であるTSHレセプター抗体がないことです。その他の血液検査では大きな違いはありません。
バセドウ病より、ホルモンは高くなく、甲状腺機能亢進症としては軽症のことが多いです。
しこりで甲状腺ホルモンをたくさんつくっていることを甲状腺シンチ検査でわかれば診断できます。
治療は、①手術、②放射線治療、③抗甲状腺薬で治療しますが、日本では①が多く、欧米では②で治療されることが多いようです。