名古屋市のなかやまクリニック 名古屋市のなかやまクリニック

トップ

名古屋 甲状腺 専門医のブログ 甲状腺腫瘍

甲状腺腫瘍の患者さん

数日前、甲状腺腫瘍があるという患者さが見えました。
近くの開業医さんで甲状腺に「しこり」を発見され、名古屋市内の有名な大きな病院に受診され、超音波検査を予約されたようですが、2ヶ月後にしかできないといわれ、心配になって当院に受診されました。

当日、甲状腺ホルモン検査と超音波検査を早速行いましたが、腫瘍はあるのですが、全く癌らしくなく良性ですとお伝え致しました。でも、安心したいとの希望が強いので、さらに当日、吸引細胞診(超音波検査を見ながら行う細胞検査)を施行しました。

本日、結果聞きに来られ、良性であること患者さんお伝えでき、早く安心できてよかったといって帰られました。
当院では、甲状腺検査は迅速に行い、できる限り来院当日に検査して早く診断するように努力しております。

名古屋 甲状腺 専門医のブログ バセドウ病の眼の症状

バセドウ病の眼の症状

バセドウ患者さんは眼が飛び出てきたりしますが、眼の症状をバセドウ眼症と呼びます。
バセドウ病の患者さn約3割ぐらいにバセドウ眼症があるといわれています。

程度はさまざまで眼が少しパチクリしている状態から、中には瞼が閉じにくいぐらいに出ている方も見えます。そうなると眼の表面の角膜や結膜まで悪くなることがあります。

甲状腺に対する免疫が、眼の奥のところに炎症を起こすため、眼が出てきます。
眼を動かす筋肉にも炎症が起きると眼の動きが悪くなって物が2重に見えたり、
見た物を脳に伝える神経が圧迫されると視力が非常に悪くなることもあります。

バセドウ眼症でも重症の方は、眼の奥の炎症を早くなくすような薬をつかったり、
炎症細胞の元気をなくすように放射線を当てたりして、治療する必要があります。

名古屋 甲状腺 専門医のブログ 赤ちゃんのバセドウ病

赤ちゃんのバセドウ病

バセドウ病は自分の甲状腺に対して免疫を勝手につくって、その免疫物質が刺激になるため、甲状腺ホルモンをたくさんつくってしまう病気です。

お母さんがバセドウ病の場合、胎盤を通じて胎児にこの免疫物質が胎児に移行して、生まれたときに甲状腺ホルモンが高くなることがあります。これを新生児バセドウ病といいます。

免疫物質が多いお母さんほど新生児バセドウ病を起こしやすいですが、バセドウ病のお母さん100人のうち1-2人ぐらいのお子さんに起こるといわれています。

原因である免疫物質は赤ちゃんの体内から1-2ヶ月でなくなります。病気は一時的ですので、あまり心配はありません。

名古屋 甲状腺 専門医のブログ バセドウ病と遺伝

バセドウ病の遺伝

バセドウ病になる割合は、親がバセドウ病でない場合に比べて親がバセドウ病の場合は約6~10倍程度多いといわれています。
家族や血縁にバセドウ病の患者さんがいますと、バセドウ病がおきやすいのは事実です。

これは病気が遺伝するのではなく、バセドウ病になりやすい体質が遺伝しすます。
受け継いだ体質に精神的なストレスなどが加わって、甲状腺に対する免疫異常が起こって、バセドウ病が発症します。
日頃からストレスが多くならないように注意してください。

名古屋 甲状腺 専門医のブログ バセドウ病と妊娠

バセドウ病治療薬と授乳

バセドウ病の患者さんで安全に子育てをして頂くことも大切です。
バセドウ病のお薬に①メルカゾール②プロパジールがあります。

母乳の中には①メルカゾールの方が②プロパジールよりもたくさん出ますので、
授乳される患者さんには②プロパジールをお勧めすることが多いです。

しかし、飲んでから数時間空ければ①メルカゾールでも問題ないとされています。①メルカゾールでも1日1錠ぐらいと少量でしたら実際には問題ないとされます。

名古屋 甲状腺 専門医のブログ バセドウ病と妊娠

バセドウ病治療薬と妊娠

バセドウ病患者にとって妊娠は人生の中で大きなイベントです。
安全に妊娠、出産、子育てをして頂くことが大切です。
バセドウ病のお薬は妊娠中も安心して飲んで頂いてほぼ問題ないことがわかっていおります。

バセドウ病のお薬に①メルカゾール②プロパジールがあり、①メルカゾールの方が多くの患者さんに飲まれています。
しかし、妊娠初期と授乳中の患者さんでは②プロパジールを使うように勧められています。
①メルカゾールで特殊な赤ちゃんの障害が出たとの報告があるためです。
実際には①メルカゾールで妊娠されるバセドウ病患者様もたくさんみえます。

よく主治医か専門医と相談してください。

名古屋 甲状腺 専門医のブログ バセドウ病のお薬

バセドウ病治療薬の副作用-白血球減少

バセドウ病治療薬の大事な副作用に白血球減少があります。
白血球は体に侵入してきたバイ菌を攻撃するさようがありますが、白血球が少なくなるとバイ菌が退治できなくなって、体中バイ菌だらけになって大変なことになります。
症状としては発熱とノドの痛みがでますが、すぐに中止すれば問題なく改善します。

定期的なチェックが必要ですが、ほとんどが飲み始めてから2ヶ月以内にでます。
バセドウ病のお薬を飲み始めて2ケ月間は、2週間毎に白血球をチェックすることが義務付けられております。
また、この間に、発熱やノドの痛みがある時は早めに白血球をチェックすることも大切です。

名古屋 甲状腺 専門医のブログ バセドウ病のお薬

バセドウ病治療薬の副作用-皮膚症状

バセドウ病の治療薬の副作用に皮膚症状があります。少しかゆい程度から、じんま疹のようなボロが出たり、湿疹みたいになったりします。

バセドウ病でも甲状腺ホルモンが多いとかゆくなることがありますが、治療すると改善します。

薬の量が多いと出やすいので、早めに薬を減らしたり、抗アレルギー薬といって、かゆみやじんま疹をおえる薬を使いながら治療することもあります。薬が減ってくれば改善することも多い副作用です。
ひどくない限り、あまり心配ありません。

名古屋 甲状腺 専門医のブログ バセドウ病のお薬

バセドウ病治療薬の副作用-肝障害

バセドウ病治療薬の副作用に肝障害がありますが、重症になると肝臓の働きがかなり低下してしまう肝不全になることがあります。

バセドウ病治療薬のメルカゾールとプロパジールのうち、重症の肝障害はプロパジールのほうが多いとされています。

バセドウ病では病気そのものでも肝障害が伴うことがあります。、薬の飲み始めたころに軽い肝障害がでてきても、甲状腺ホルモンが下がるとしばらくして自然と改善します。

治療し始めの軽い肝障害では薬の副作用なのか、バセドウ病の影響なのか迷うことがありますが、1-2ヶ月様子みることが多いです。

名古屋 甲状腺 専門医のブログ バセドウ病のお薬

バセドウ病薬の副作用

バセドウ病治療薬にメルカゾールとプロパジール(プロパジール)がありますが、どちらも①肝障害、②じんま疹などの皮膚症状、③白血球減少などが副作用にあります。

両方とも副作用は同程度で、薬の量が多いと副作用が多く出る傾向にありますので、バセドウ病が軽い人は薬は少ない量から開始します。

ほとんどが飲み始めて2ケ月以内に集中しております。
特に重大な副作用は重症の①肝障害と、③白血球減少です。